「天然界面活性剤」実は純粋な天然成分ではなかった!「天然」の言葉に油断禁物

シャンプーに使われている界面活性剤。これって実は洗剤につかわれる成分と同じで、髪と頭皮に悪影響・・・ってよく聞きますが、実際のところどうなんでしょうか。
実は、界面活性剤には種類があったんです!その種類によって、髪や頭皮への影響が変わるのですが、「天然界面活性剤」については、定義が曖昧なんですよね。
そもそも界面活性剤って何?
界面活性剤というのは、水と油を混ざり合わせる作用を持つ物質で、水と油を使っている商品のほとんどに使われています。 水と油は本来混ざらないもので、その境目を界面といいますが、界面活性剤はこの界面を活性化して混ざり合わすことが出来る作用を持っています。 代表的なものだと、食器用洗剤や液体洗濯用洗剤、乳液や洗顔料、そして当然ですがシャンプーやトリートメントなどでも界面活性剤を使用して作られています。
界面活性剤の種類
界面活性剤には種類がありますが、ヘアケアアイテムに使われているものだけを見ると、
- 高級アルコール系
- アミノ酸系
- 石鹸系
- 天然系
上記の4種類になります。 ドラッグストアなどで安く売られているもののほとんどは高級アルコール系界面活性剤で、これは脱脂力が強く頭皮や髪にダメージを与えると言われています。
そこで安全だったり髪に優しいということで他の界面活性剤を使った商品が注目されるようになってきているのですが、いまいち曖昧なのが天然界面活性剤です。
というのも、よくキャッチコピーで「天然成分100%」や「天然成分から出来ている」というアイテムがありますが、天然成分だけでは作ることはできないので、とても広い意味での天然系になるからなのです。
天然界面活性剤だからとって「安心できない」理由
天然界面活性剤というだけで安全で安心と言うイメージになりますが、天然系にもいくつかの種類があるのです。
- 天然成分を原料として反応させた化合物
- 天然由来の原料から特定の成分だけを取り出した化合物
- 抽出した化合物
- 天然成分を化学合成したもの
以上の4つが主な種類です。 つまり、天然界面活性剤といっても、純粋に天然というわけではなく、何らかの化合物として加工されているので商品によっては絶対に安全だったり髪に優しいとは言えないのですね。
化学合成された天然界面活性剤は、たんぱく質を破壊するという有害性を持っています。 また、皮膚から吸収されやすいという性質を持っているのですが、体内に吸収されると分解できないため肝臓の細胞まで破壊してしまうこともあります。
さらに肌に残留しやすいという側面もあるため、皮膚に残ってターンオーバーを低下させたりします。
それでも天然界面活性剤は無くてはならない…
このように有害性や危険性を持つ天然界面活性剤ですが、それでもこれがないとヘアケアアイテムは作れませんし、合成界面活性剤はもっと強い有害性を持っています。 それに危険があるといっても、すべての天然界面活性剤に当てはまることではありません。 どのような成分が使われているかをチェックすればリスクを回避出来るので、キャッチコピーに惑わされずに選ぶことが大事なのですね。
まとめ
- 界面活性剤にはいくつか種類があり、天然界面活性剤はほかの種類に比べ頭皮へのダメージが少ない。
- 天然界面活性剤といっても、すべて天然成分を使用しているというわけではなく、絶対に安全なわけではない。
- それでも界面活性剤はヘアケアアイテムには不可欠。
- 天然界面活性剤は合成界面活性剤に比べればはるかに安全。
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